VIX指数へ投資を行う際、GMOクリック証券の米国VI、米国VIブル、米国VIベアで取引を行う方法が簡単でおすすめです。
ですが、似た名前の銘柄についてどのような銘柄なのかを具体的に把握しようとすると、色々な指数や銘柄が出てくるため、整理しないと混乱してしまいがちです。
本記事では、そんなVIX指数関連の指数や銘柄について、関係性を含めて簡単に説明していきます。
それぞれがどのように関連しているのかがわからなくなってしまった時などに参照していただければと思います。
VIX指数関連の主要な指数や銘柄
VIX指数
すべてのVIX指数関連銘柄の大本である指数です。
値動きの特徴としては、平時は10~20前後で推移し、金融不安発生時に急騰します。
VIX指数はあくまでも指数であるため、直接取引を行うことができません。
そこで、VIX指数に関する取引を行う際は、VIX先物で取引を行うことになります。
以下はVIX指数のチャートです。
VIX先物
VIX指数の先物になります。
VIX指数の値動きから、コンタンゴになることが圧倒的に多いです。
VIX先物の値動きの傾向はVIX指数と同様ですが、VIX指数と比較すると若干緩やかな値動きになります。
以下はVIX先物の直近限月のチャートです。
米国VI
VIX先物と連動した値動きをするGMOクリック証券のCFD銘柄です。
VIX先物と連動させるために、ロールオーバーを繰り返しているため、ロールオーバーコストがかかります。
ロールオーバーコストは、毎月「価格調整額」としてポジション保有状況に応じて反映されるため、コンタンゴの場合、ロングポジションを保有しているとマイナス、ショートポジションを保有しているとプラスの価格調整額が適用されます。
チャートとしてはVIX先物と同様になります。
S&P500 VIX短期先物指数ETF(SPVIXSTR)
VIX先物に対して、直近の限月から翌限月のVIX先物に日次でロールオーバーを繰り返すETFです。
VIX先物はコンタンゴが圧倒的に多く、ロールオーバーコストは価格に反映されるため減価を続けます。
SPVIXSTRと連動するETNとしてVXXが有名です。
以下はVXXのチャートです。このチャートでは2013年頃から値動きが判断できない状態になってしまっていますが、減価を続けています。
プロシェアーズ・ウルトラ・VIX短期先物ETF(UVXY)
一日あたりの値動きがSPVIXSTRの1.5倍になるようにレバレッジがかけられたレバレッジ型ETFです。
コンタンゴによりSPVIXSTRと同じく減価され続けることに加え、レバレッジ型であるためSPVIXSTRの値動きによる減価も発生するため、二重の下落圧力がかかっています。
減価が続くため、価格がある程度下がると併合されます。
以下はUVXYのチャートです。期間が揃っていないので比較しにくくて申し訳ありませんが、VXXと同様に減価し続けていますが、減価のペースはVXX以上です。
米国VIブル
UVXYと連動した値動きをするGMOクリック証券のCFD銘柄です。
UVXYと同じ値動きをすると考えて問題ありませんので、チャートとしてはUVXYと同様になります。
プロシェアーズ・ショート・VIX短期先物ETF(SVXY)
一日あたりの値動きがSPVIXSTRのマイナス0.5倍になるようにマイナスのレバレッジがかけられたインバース型ETFです。
コンタンゴによるSPVIXSTRの減価にあわせて価格が上昇します。
インバース型であるためSPVIXSTRの値動きによる減価も発生することを覚えておく必要がありますが、コンタンゴの影響の方が大きいため、平時は上昇を続けます。
価格がある程度上昇すると分割されますが、状況に応じて併合される場合もあります。
以下はSVXYのチャートです。傾向としてはコンタンゴの分価格が上昇していきますが、2018年のVIXショックでは致命的と言える程の急落がありました。
米国VIベア
SVXYと連動した値動きをするGMOクリック証券のCFD銘柄です。
SVXYと同じ値動きをすると考えて問題ありませんので、チャートとしてはSVXYと同様になります。
VIX指数関連銘柄の相関図
米国VI、米国VIブル、米国VIベアにつながる関係性を中心とした主要な指数や銘柄の相関関係をまとめると以下のようになります。
上記の関係性を理解したうえで各銘柄の特徴を把握することで、どのような場面でどの銘柄にどのような投資を行うことが有効か判断できるようになるかと思います。